東京国際映画祭が開幕。

今年は中国映画がたくさん来た。

最初の一本は初日の「離れていても」(Fly Me to the Moon 但願人長久)。

なぜか今回の中国映画の中ではとても人気でネット販売の初日で売り切れていた。

返還の年に湖南省から香港に蜜入境した夫婦と娘二人の家族を1997年から10年間隔・3パートで描く。父親は半ヤクザのような男で麻薬依存症。何かの犯罪で収監されている。出所後にも子供の金を盗んで薬を買う父親。

要するにロクでもないオヤジに振り回される妻と娘の話である。

序盤の設定から、これは地獄へまっしぐらかと思いきや、娘達はなんだかんだで結構マトモに育ち、父親も2度目のおつとめでようやく改心。

かといって、単純な人情話かというとそうでもなく。色々と割り切れないけれど親子の縁は切れないよなぁという、複雑な心境がうまく描かれていた。

終演後のワークショップには、監督と出演者合わせて7人もが登壇。

映画の中で10年おきに代わる娘役が全員来てくれた。

女優さんが大勢いて大変華やかだった。

全員が上手な日本語で挨拶して和やかな雰囲気。

客席からの質疑応答もコンパクトで的を射たモノばかりでとても面白かった。

この日の登壇者の普通語はとても聞き取りやすかった。

通訳は完璧だったけど

こういう席で登壇者の生の発言が聞き取れると

語学をやってて良かったなぁと思う。

オヤジ役の男優さんは台湾の俳優で、広東語も湖南語もまったく出来ないと聞いて驚いた。