カテゴリー: 映画

月は上りぬ/一人と四人

TOHOシネマズシャンテで「月は昇りぬ」

今年の東京国際映画祭では

田中絹代監督作品が特集されている

田中絹代は女優としては知っていたけど

監督もやっていたのは知らなかった

面白そうなので何本か見てみる

1本目の「月は昇りぬ」は

1950年代、奈良に暮らす三姉妹と父親の家庭で

おてんばな三女が次女の恋心を成就させようと

あれこれ画策するラブコメ

キャストは父親・笠智衆、長女・山根寿子、次女・杉葉子、三女・北原三枝

主役の北原美枝がまぁ可愛いこと

小津安二郎が脚本に参加しているだけあって

とても面白かった

1954年作品なので

終戦から10年も経っていない頃

東京から奈良に疎開したまま

住み着いているという設定

新設のマイクロウェーブ通信で

東京と奈良で一度に数百人が

電話できるようになったとか

電報での恋文のやりとりとか

時代を感じさせるテクノロジー描写が楽しい

結婚が女性の幸福という

価値観のゆるぎなさなど

今の感覚で見ると

ちょっと微妙なところもあるのだが

まぁそういう時代だったということで

昼飯は交通会館の地下で博多うどん

コシのないうどん最高である

「一人と四人」(一个和四个)

中国映画。

冬の山小屋に一人暮らす森林監視員のところに

銃を持った自称森林警官が転がり込んでくる

彼は密猟者を追っているというが

彼自身が密猟者かもしれない

そこに監視員の友人や

もうひとりの自称警官が現れて

誰がアヤシイのか分からない的な

半密室ミステリー

イマイチすっきりしない結末に

原作の短編を検索して読んでみたが

やっぱりスッキリしなくて

これは元々そういうものであったということにする

https://www.tibetcul.com/wx/zuopin/xs/27554.html

ARISAKA/異郷の客人

東京国際映画祭。

「ARISAKA」@TOHOシネマズシャンテ。

フィリピン製アクション映画。

証人を護送中の車が田舎道で襲撃される

ただひとり生き残った女性警官は

山中に逃れ、先住民に救われる

しかし、そこにも追手が迫ってきて…

というお話。

死の行進で知られるバターンが舞台

戦争の記憶と先住民問題も絡めてあった

次の映画まで

すしざんまいで腹ごしらえ

平日とはいえ

あいかわらず空いている

銀座は外国人依存度が高かったのか

人出の戻りが悪いかも

まぁ空いているほうがありがたいのだが

あまり続くと店もインフラも維持できなく

なってしまう


「異郷の客人」(异乡来客)@ヒューマントラストシネマ有楽町

息子を殺された元美術教師の主人公
犯人の故郷で棺桶に絵を描く仕事をしながら
犯人の出所を待っていた
ある日、隣に越してきた訳あり母子の
娘に懐かれてしまい・・・

面白かった

純真な美少女との交流によって
爺さんの閉ざされた心が開いていくのかと
思いきや
人生、そんなに甘くないよねという感じ

殺人の被害者・加害者だけでなく
色んな悩みが重なり合う

舞台は山西省らしい

立派な城壁が美しい

土葬の棺桶に

カラフルな絵を描く習慣があるらしく

主人公の店には「画棺」と書いてある

年寄りは生前に

「こんな絵を描いて欲しい」と

予約しておいたりする

あと、学校の保護者会の雰囲気が
台湾(アメリカン・ガール)と大陸(本作)で
よく似ているのが面白かった 

アメリカン・ガール/GLIM SPANKY@ZEPP Divercity

東京国際映画祭がスタート。

今年は日比谷/銀座エリアが舞台で

広場での屋外上映なんかもあるらしい


1品目は台湾の「アメリカン・ガール」(美国女孩 )

娘二人を連れてLAに移住していた主人公は

乳ガンを患って台湾に帰国する

アメリカと大きく違う

台湾の高校になじめない長女

(=アメリカン・ガール)を

中心に描かれる家族の物語。

面白かった

タイトルから帰国子女問題が

テーマなのかと思っていたが

そんなに単純な話でなく

いろんな問題が重層的に描かれていく

うまく行くかと思えば

そう簡単にはいかないの

繰り返し。

2021年の作品だが

舞台は2003年のSARS危機の頃

病魔におびえる当時の様子が描かれる

スマホも普及していない時代なので

今とちょっと事情が違う

あと、旦那を本国に残して

母子が海外移住という

家族形態そのものには

あまり疑問を持っていないのが

面白いと思った


昼飯は過門香で。



ZEPP DIVERCITYに移動して

GLIM SPANKYのツアー。

お台場 ダイバーシティ東京は

若いカップル、グループ、家族連れで

なかなかの人出。銀座との落差。

GLIM SPANKYは生で見るのは初めて

昨年買ったチケットは

コロナで払戻になってしまった

今回は無事にツアーが行われている

間隔を空けないパイプ椅子の指定席

立ってもOK声出しNG

ステージほぼ正面の

悪くないポジションだが

前の人の背が高くて

ずっと首を曲げて肩口から見ていた

ステージは期待も予想も裏切らない感じ

松尾レミの歌は生でもいい感じ

特にスローなブギにしてくれのカバーは

先日リリースされた音源よりも良かった

演奏はワイルドでも現場は平和そのもの

GLIM SPANKYをはじめ、

若いJ-Rockerの多くが

暴力の匂いがしないところが

好きである


帰りには渋谷のハロウィンに遭遇

久しぶりに見る人混みである

偉いことにほとんどの人がマスクをしている

まぁこれだけ感染者が減って

人出が増えないのも逆に怖いので

そんなに悪くないと思う

ただ、ハロウィンは

盛り上がるのは路上だけで

周辺の店はガラガラなので

街としてのメリットはあまりなさそうなんだよなぁ

中国映画週間

TOHOシネマズ日本橋の東京・中国映画週間で

最新の中国映画を何本かみる

公式サイトには

ほとんど作品の内容に関する情報が無く

ポスターから原題を読み取って

Youtubeで検索して

中国版の予告編を見て作品を選んだ

まぁ自分の語学力では

予告編だけ見ても内容はあんまり

分からないのだが雰囲気で。

今回見たのは以下の三本

「婚活ママ」(寻汉计)

前夫の子を妊娠した主人公。

しかし認知をしてもらえない

中国では婚外子には戸籍がなく

戸籍がないと

学校にもあがれなくなるらしい

そこで適当な男を捕まえて

既成事実を作り

彼との間の子供にしてしまおうと

本人と祖父が奮闘する

という話

最初、原題の意味が分からなかったが

これを書いていて「男捜し計画」という

意味らしいと分かった

正直、テーマが深刻すぎて

笑えないコメディという感じ

ただ、最後に

「今の中国では婚外子にも同等の権利が認められる」

という説明がでて安心する

それを知っていたらもうちょっと

楽しめたかもしれない

 

「僕らが空を照らしたあの日」(燃野少年的天空)

ダンスをテーマにした学園青春部活映画。

ダンス部の子に一目惚れした男子が

ダンスに目覚めて大会を目指す、という

ストーリーはいちおうあるのだが

青春映画や学園モノにありがちな要素が

これでもかと脈絡なく詰め込まれていて

なにがなんだか分からない怪作であった

「こんにちは、私のお母さん」(你好,李焕英)

交通事故をきっかけに

1981年にタイムスリップした主人公

そこには若き日の母親がいた

ずっと成績が悪く、

母親を喜ばせたことがないという

負い目を持ち続けてきた主人公は

母親を幸せにするために奮闘する

しまいには自分の父親よりも条件の良い男と

結婚させようとするが・・・



これはすごく面白かった

タイムスリップした世界に

あっとう間に馴染む主人公や

タイムパラドックスの類を

一切無視した割り切りが最高

これはSFじゃなくて喜劇なのだ

めちゃくちゃ笑って

最後にほろりとさせられた

80年台の再現にはかなりコストを

かけているのに、特撮自慢にならず

とにかくドラマにフォーカスした

手腕は見事である

脚本・監督・主演の贾玲は

中国ではトップクラスの喜劇女優で

この映画で世界で一番稼いだ女性監督に

なったという

来年1月には日本でも公開されるらしい

隠し砦の三悪人

午前十時の映画祭で「隠し砦の三悪人」。

一番好きなクロサワ映画である

劇場はTOHOシネマズ新宿

午前十時の映画祭なのに9時スタート

頑張って早起きした

通勤時間帯だが電車が混んでいなくてほっとする

ワクチンを打っていても人混みは嫌である

TOHO新宿の中では

多分一番小さなスクリーンだと思うが

一席空けでほぼ満員。

4Kリマスターがめちゃくちゃ綺麗

音質もバッチリで

最高に楽しめた

できればもっと大きなスクリーンで

もう一回見たいなぁ



お昼は「つな八」で天ぷら

行列もなく普通に入れた


特に急ぎの用事もないので

腹ごなしも兼ねて歩いて帰る

新宿から代々木を経て

明治神宮を抜けていくのが

お気に入りのコースである

本来ならば

原宿から代々木競技場の中を通って

行くのが好きなのだが

オリンピックの撤収作業で閉鎖中だった

しかたないので

NHK横の通りを抜ける

ここも撤収作業で狭くなっていた

「浜の朝日の嘘つきどもと」「テーラー人生の仕立屋」

ヒューマントラストシネマ渋谷で「浜の朝日の嘘つきどもと」

実在の福島・南相馬の映画館を舞台にした映画館再建の話

とても良かった

「いとみち」と並ぶ今年の2大東北映画と呼びたい

監督はタナダユキ

悲しいシーンに笑いを入れるのがとてもうまい

高畑充希、大久保佳代子の演技も

たいへん魅力的だった

同じ映画好きが主人公ということもあって

つい、このあいだ見た「サマーフィルム」と比較してしまうが

29歳の高畑充希はちゃんと高校生に見えた



劇場では席に着いたときに隣に人がいてびっくりした

私が予約したときは誰も居なかったはず

ほぼ同時に取ったために気がつかなかったのか

相手が気にしない人だったのかは謎

まぁこちらが一席ズレて座ったので無問題



同じスクリーンで続けて

「テーラー 人生の仕立屋」を鑑賞

ギリシャ映画。初めて見るかもしれない

こちらも良かった

繁盛しない紳士服の仕立屋が婦人服へ商売替えする話なのだが

1本目と同様、単純なお店再建モノではなかった

主人公は寡黙で朴訥とした男

母性本能をくすぐるのか

助けてくれるのが女性ばかりなのが面白い

ギリシャではああいうタイプがモテるのだろうか

設定年代がよく分からなかったけど

デジタル機器がまったく登場しないので

昭和の頃かなぁ


今日の劇場はとにかく寒かった

コロナ以降、劇場もライブハウスも映画館も

意地になって換気するので

とにかく寒い

念のため羽織る物を2枚持っていってよかった

そういえば、珍しくポスターの写真撮るの忘れた

サマーフィルムにのって

恵比寿ガーデンホールで見るはずだった

Slow Live ’21(GLIM SPANKY目当て)が中止になったので

ホワイトシネクイントで「サマーフィルムにのって」

予告編見て

「映像研に手を出すな」的なやつかと思ったら

実は「サマータイムマシンブルース」ぽいのかと思きや

普通にラブコメだった

(ラブコメの喩えが出て来ない)

みんな妙に老けてんなぁと思って

あとでキャストの年齢みて納得した


ホワイトシネクイントは初めて行った

渋谷パルコ内にある

椅子が立派で肘掛けが全席独立(左右とも隣と共有しない)

ミニシアターなのに傾斜もそこそこあって

見やすい劇場だった


一席飛ばしの客席は意外と埋まっていて

映画も音楽も配信全盛なのに

CDショップも映画館も生き残ってるの

いいよなぁ

明日に向かって笑え

ヒューマントラストシネマ有楽町で「明日に向かって笑え」

アルゼンチン映画。

正直、微妙な邦題であるが

原題の “La Odisea de los Giles”は

「まぬけたちの一連の長い冒険」という意味だそう

英題は”Heroic Losers”らしい



なにしろ南米の役者さんは顔がいい


微妙に緩いテンポが昔の非アメリカ映画っぽくて

懐かしい。

え、それでいいの?という

倫理的に理解できないところもあったりして

面白かった




お昼に広島焼き

美味しいけどひと切れでいいかなぁ

B級グルメがキツくなってきたのかも

モロッコ、彼女たちの朝

TOHO日比谷シャンテで

「モロッコ、彼女たちの朝」

知らない国の映画はすべてが新鮮

主人公はパン屋?なのだが

食べ物の名前が出てきてもさっぱり分からないw

ちょっと唐突な部分もあったけど面白かった


終わったらちょうどマジックアワーで空も街も綺麗



添好運はちょっと並んでいたので

金曜夜なのに

貸し切り状態の寿司屋で海鮮丼

夕飯に白米をしっかり食べるのは久しぶりで

なんか胃もたれ

そういえば外食自体久しぶりだ


ココ・シャネル 時代と闘った女

文化村ル・シネマで「ココ・シャネル 時代と闘った女」

シャネルの映像も写真もあまり残っていないのか

ほとんどは昔のニュースや映画の切り貼りにナレーション乗せ

55分と短いこともあって

ほぼBS世界のドキュメンタリーか映像の世紀である

それでも彼女の波瀾万丈な人生は面白かった

時系列で女性服の変遷を見てると

シャネルスーツのすごさも分かった

ル・シネマは緊急事態宣言でまた1席空けに戻っていた

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